着物の着付けに必要なもの・持ち込みについて

 いつも、着付けのお客様や着付教室にきてくださる皆さんの荷物を見てもっとコンパクトになるんだけどなと感じています。

特に、着物を着慣れない皆さんは、どうして持ち運びをしていいのかお困りの方が多いようです。

そんなときの参考にしていただければと着物のまとめ方を書いてみます。

 

 まずは参考までに、普段私が着ている着物一式をまとめてみました。

着物・帯・長襦袢・肌着類・足袋・

帯〆・帯揚・帯枕・帯板・紐・コーリンベルト・伊達〆・クリップ・・・など一式です。

 

着物の荷物1

 

 

 

 

まず、風呂敷を広げまとめたいと思うサイズに、帯を畳んで土台にします。

その上に、着物・襦袢・・ときちんと載せていきます。

 

着物の荷物2

 

 

 

順に、小物類も・・・

着物の荷物3

 

 

そして、ギュっと包めば、こんなに小さくまとまりました。

(寸法的には、30×40×12センチくらい)



風呂敷のいいところは、好きな大きさにできるところです。

バックに入れるなら、その大きさに合わせて包みを作ります。

  

たとう紙は着物を収納するときに使うもので、

持ち運ぶときには着物や帯を出して、キチンと畳み重ねたほうがしわになりにくくかさばりません。

 

それから、小物類の一工夫。

 

折れた衿芯や、入れっぱなしにして癖がついた衿芯は使えません。

持ち歩くときは、このように帯枕に巻いてしまうのもひとつの方法です。

紐も、5角形に畳んでおくとコンパクトで使うときにも使いやすいです。

 


 

 

 

着付け小物は、ポーチやお気に入りの袋などにひとまとめにしておくと、いざというときにサッと持ち出せます。

こんな洗濯の時に使うメッシュの袋なども中身が確認できるのでお勧めです。

 


振袖の持ち込みについて

 

続いて皆さん迷われる着付けを依頼した時の振袖の持ち込みについて。

当店に振袖の一式や七五三の一式をお持ちくださるかたのほとんどが、このように大荷物、

箱入りでそのままお持ちくださいます。

 

 

着付けが重なる日、たとえば成人の日などは、このお荷物をお預かりするには当店の狭い店内・・スペースがありません・・・

 

できればこんな形で、お荷物をお持ちくださるとたいへんありがたい・・という事を書いてみたいと思います。

まず、着物・帯・襦袢・帯揚・帯〆・伊達衿などすべて箱やたとう紙から出し、

足袋や下着類など新品の場合は袋から出し、値札などは全部取っておいてください。

着物や襦袢についているしつけも、取っておいてください。

すぐに使える状態にしておいていただけると、助かります。

 

これだけでとてもコンパクトになるはず。

箱から出したすべてのお荷物です。

 


 

 

 

先ほどと同様に全部の荷物を、風呂敷を広げ、帯を一番下に、着物、襦袢・・小物・・と順に重ねていきます。


 

 

 

キチンと重ねたら風呂敷に包みます。

隙間なくきれいに重ねるとシワになりにくいものです。

 


 

 

髪飾りは、形がつぶれるといけないので、箱入りで。

草履とバックのセットは、箱入りですとかさばりますので、出して袋に入れて大丈夫です。

バックは、必要な中身を入れて、着付けの当日持って行くほうがいいかもしれません。

 



こうすれば、そんなに大きな荷物にもなりませんし、お預かりする側としても、場所もとられず準備にも負担がかからず大変助かります。

お持ちになる美容室や着付けを依頼されたところによっては、もしかしたら持ち込み方法も違うかもしれませんので電話などでお確かめいただくといいと思います。

 

もちろん当店では、あらかじめ必要なもののご相談や、着物に合わせて帯を選んだり、

小物のコーディネートのご相談もさせて頂きますので遠慮なくお申し付けください。 

 

 

ひとつの参考にしていただければと思います。